ドラえもんの映画は、テレビアニメとは一味違う、壮大なスケールと感動的なストーリーが魅力です。普段はドジなのび太が勇気を見せたり、いつもは意地悪なジャイアンが男気を見せたりと、映画ならではの展開に胸を熱くした人も多いはず。
特に昭和のドラえもん映画は、今見返しても色褪せない魅力を持っています。初めて映画館でドラえもんを観た時の、あのワクワクドキドキした気持ち、今でも覚えているという方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな思い出がいっぱい詰まった、昭和に公開されたドラえもん映画9作品を大特集!各作品のあらすじや見どころはもちろん、映画版ならではの「あるある」もたっぷりお届けしますので、どうぞお楽しみに!
ドラえもん のび太の恐竜(1980年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1980年3月15日 |
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主なゲストキャラクター | ピー助 |
主題歌 | 「ポケットの中に」大山のぶ代、ヤング・フレッシュ |
記念すべきドラえもん映画第1作。のび太が偶然見つけた恐竜の卵の化石から孵化したフタバスズキリュウの子供、ピー助との交流と、白亜紀へのタイムスリップを描きます。ピー助を故郷に返すため、のび太たちはタイムマシンで白亜紀へと向かいますが、そこには恐竜ハンターの魔の手が迫っていました。
- ピー助と心を通わせるのび太の優しさ
- 白亜紀の壮大な風景と恐竜たちの迫力ある描写
- タイムマシンを使ったタイムスリップのワクワク感
- ラストシーンの切ない別れ
- ピー助を狙う恐竜ハンターとの手に汗握る攻防
「のび太の恐竜」は、まさに映画ドラえもんの原点にして頂点とも言える作品です。普段はドジなのび太が、大切な友達であるピー助を守るために勇気を振り絞る姿は、何度見ても胸を熱くさせます。
特に、ピー助との別れのシーンは、主題歌『ポケットの中に』と相まって、涙なしには見られません。まさに「映画ドラえもん=感動」というイメージを確立した作品と言えるでしょう。また、タイムマシンが重要な役割を果たすのも、後の作品に共通する「映画ドラえもんあるある」の一つです。
個人的には、白亜紀の風景描写が素晴らしく、子供の頃はこの映画を見て恐竜に強い憧れを抱いたのを覚えています。
ドラえもん のび太の宇宙開拓史(1981年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1981年3月14日 |
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主なゲストキャラクター | ロップル、チャミー |
主題歌 | 「心をゆらして」岩渕まこと |
のび太の部屋の畳の下と宇宙船のドアが超空間で繋がってしまったことから始まる物語。宇宙の彼方にあるコーヤコーヤ星という開拓星に住むロップルたちと出会い、彼らの星を悪者から守るために、のび太とドラえもんたちが宇宙で大冒険を繰り広げます。
- ロップルたちコーヤコーヤ星人との友情
- 宇宙空間でのスリリングな冒険とアクション
- 宇宙開拓という壮大なテーマ
- 敵役ガルタイトの圧倒的な存在感
- 主題歌「心をゆらして」の感動的なメロディー
「のび太の宇宙開拓史」は、宇宙を舞台にした壮大な冒険活劇です。のび太とロップルたちの友情が物語の軸となっており、異星人との交流を通して成長していくのび太の姿は、多くの子供たちに勇気と希望を与えました。また、悪役ガルタイトの冷酷さも際立っており、物語に緊張感を与えています。
個人的には、宇宙空間での戦闘シーンの迫力が印象的で、子供の頃は宇宙への憧れを強く抱きました。主題歌「心をゆらして」も、映画の壮大なスケールとマッチしていて、今でも聴くと胸が熱くなります。
ドラえもん のび太の大魔境(1982年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1982年3月13日 |
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主なゲストキャラクター | ペコ、チッポ |
主題歌 | 「だからみんなで」岩渕まこと |
のび太が拾ってきた一匹の犬、ペコ。実はアフリカの奥地に存在する犬の王国、バウワンコの王子でした。ドラえもんたちはペコと共にアフリカの奥地へ大冒険に出発。そこで待ち受けていたのは、巨大な石像や秘密結社ダブランダーの陰謀でした。
- ペコとのび太たちの友情
- アフリカの秘境を舞台にした冒険
- 巨大な石像の謎
- 敵組織ダブランダーとの戦い
- 主題歌「だからみんなで」の力強いメッセージ
「のび太の大魔境」は、アフリカの秘境を舞台にした壮大な冒険活劇です。犬のペコが実は王国の王子だったという設定がユニークで、ワクワクしながら物語に引き込まれます。巨大な石像や秘密結社ダブランダーなど、冒険心をくすぐる要素が満載です。特に、ペコとドラえもん、のび太たちの友情は感動的で、困難に立ち向かう勇気を与えてくれます。
個人的には、アフリカの雄大な自然描写が印象に残っており、いかにも冒険物感のある舞台にワクワクしました。主題歌「だからみんなで」も、冒険の力強さを表現していて、聴いていると元気が出てきます。
ドラえもん のび太の海底鬼岩城(1983年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1983年3月12日 |
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主なゲストキャラクター | エル、水中バギー |
主題歌 | 「海はぼくらと」岩渕まこと |
夏休み、海底キャンプに出かけたのび太たちは、海底に眠る古代都市アトランティスを発見!そこで出会った海底人エルと共に、自動報復システム、ポセイドンの野望を阻止する大冒険を繰り広げます。
- 海底に眠る古代都市アトランティスのロマン
- 海底人エルとの友情
- 自動報復システム、ポセイドンとの激しい戦い
- バギーちゃんをはじめとするユニークなひみつ道具の活躍
- 主題歌「海はぼくらと」の壮大なスケール感
「のび太の海底鬼岩城」は、海底を舞台にした壮大な冒険物語です。古代都市アトランティスというロマン溢れる舞台設定が魅力的で、子供の頃は海底への憧れを強く抱きました。海底人エルとの友情や、ポセイドンとの手に汗握る戦いは、今見てもドキドキします。
個人的には、バギーちゃんをはじめとするひみつ道具の活躍が印象的で、特にバギーちゃんが海底を縦横無尽に走り回るシーンは、子供心に強く残っています。主題歌「海はぼくらと」も、映画の壮大な世界観を盛り上げており、聴いていると心が躍ります。
ドラえもん のび太の魔界大冒険(1984年公開)
引用元:Netflix
公開日 | 1984年3月17日 |
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主なゲストキャラクター | 満月 美夜子 |
主題歌 | 「風のマジカル」小泉今日子 |
もしも魔法が使えたら…そんなのび太の願いを叶えるため、ドラえもんは「もしもボックス」で魔法世界に変えてしまう。しかし、その世界には魔界星の接近という恐ろしい危機が迫っていた!のび太たちは魔法使いの少女、美夜子と共に魔界星の脅威に立ち向かう。
- 魔法の世界での冒険
- 魔法使いの少女、美夜子との出会いと友情
- 魔界星の接近という地球の危機
- メデューサをはじめとする魔界の住人たちとの戦い
- 主題歌「風のマジカル」の軽快なメロディー
「のび太の魔界大冒険」は、魔法の世界を舞台にしたファンタジー要素の強い作品です。「もしもボックス」で世界が魔法世界に変わってしまうという斬新な設定が魅力的で、魔法が使えるようになったのび太たちの活躍は、子供の頃に誰もが一度は夢見たことでしょう。美夜子との友情や、魔界星の脅威に立ち向かう姿は、勇気を与えてくれます。
個人的には、呪文の言葉「チンカラホイ」が印象に残っており、子供の頃は石に向かって一生懸命「チンカラホイ!」と呪文を唱えていたのを思い出します。主題歌「風のマジカル」は、映画のファンタジックな雰囲気にぴったりで、今でもよく聴いています。
ドラえもん のび太の宇宙小戦争(1985年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1985年3月16日 |
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主なゲストキャラクター | パピ、ロコロコ |
主題歌 | 「少年期」武田鉄矢 |
夏休み、のび太は手のひらサイズの宇宙人、パピと出会う。パピは故郷のピリカ星を独裁者ギルモア将軍から救うために地球に逃げてきたのだった。ドラえもんたちはパピと共に、宇宙の平和を守るための壮大な戦いに挑む。
- 手のひらサイズの宇宙人、パピとの出会い
- ミクロの世界での冒険
- 独裁者ギルモア将軍との激しい戦い
- 友情と勇気を描いた感動的なストーリー
- 主題歌「少年期」の心に響く歌詞とメロディー
「のび太の宇宙小戦争」は、ミクロの世界を舞台にしたSF冒険活劇です。手のひらサイズの宇宙人パピとの出会いから始まる物語は、子供たちの好奇心をくすぐります。ミクロの世界での冒険や、ギルモア将軍との戦いは、ハラハラドキドキの連続です。特に、のび太たちがパピのために勇気を振り絞る姿は、感動的で心に強く残ります。
個人的には、小さくなったのび太がメロンをお腹いっぱい食べたり、しずかちゃんがドールハウスで牛乳風呂に入ったりするシーンを見て、子供の頃は自分も小さくなって色々な場所を探検してみたいと思っていました。主題歌「少年期」は、ドラえもんの映画ファンの中でも特に人気が高い曲で、映画のテーマである友情や成長を表現しており、聴くたびに懐かしい気持ちになります。
ドラえもん のび太と鉄人兵団(1986年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1986年3月15日 |
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主なゲストキャラクター | リルル、ミクロスス |
主題歌 | 「わたしが不思議」大杉久美子 |
北極で巨大ロボットの足を発見したのび太。次々と落下してくる部品を集めて組み立ててみると、巨大ロボット「ザンダクロス」が完成!しかし、それは地球侵略を目論む鉄人兵団の兵器だった!ドラえもんたちは地球を守るために、鉄人兵団との壮絶な戦いに挑む。
- 巨大ロボット、ザンダクロスの迫力
- 謎の少女、リルルとの出会いと葛藤
- 地球の存亡をかけた鉄人兵団との戦い
- 友情と勇気を描いた感動的なストーリー
- 主題歌「わたしが不思議」の印象的なメロディー
「のび太と鉄人兵団」は、ロボット同士の戦いを描いたSFアクション作品です。巨大ロボット、ザンダクロスの登場シーンは、子供たちを興奮させました。また、敵である鉄人兵団の一員、リルルとの心の交流は、物語に深みを与えています。地球を守るために勇気を振り絞るのび太たちの姿は、見る人の心を打ちます。
個人的には、リルルとしずかちゃんの別れのシーンが忘れられません。主題歌「わたしが不思議」も、映画の切ない雰囲気を表現しており、今でも心に残っています。
ドラえもん のび太と竜の騎士(1987年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1987年3月14日 |
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主なゲストキャラクター | バンホー、ロー |
主題歌 | 「友達だから」大山のぶ代、森の木児童合唱団 |
のび太とドラえもんたちは、地底で恐竜人と出会い、交流を深める中で、恐竜絶滅の真相と、彼らが企てる過去への干渉計画を知ります。タイムスリップを通して、恐竜絶滅の真実と、過去にドラえもん自身が恐竜人を救っていた事実が明らかになる、友情と歴史の壮大な繋がりを描いた物語。
- 地底に広がる恐竜文明という壮大な世界観
- 恐竜絶滅の真相と、歴史の繋がりを描く壮大なストーリー
- タイムスリップを通して描かれる過去と現在、そして未来への影響
- バンホーをはじめとする個性的な恐竜人たちとの交流
- 主題歌「友達だから」が物語のテーマである友情を温かく表現
「のび太と竜の騎士」は、恐竜と地底世界を舞台に、歴史の壮大な流れと友情を描いた感動的な作品です。恐竜絶滅の真相というシリアスなテーマを扱いながらも、のび太たちの冒険を通して、子供から大人まで楽しめるエンターテイメント作品となっています。特に、過去の出来事が現在の文明に繋がっているというタイムパラドックス的な要素は、物語に深みを与えています。
個人的には、ラストシーンでバンホーたちと別れるシーンが印象的で、いつか地上と地底が繋がることを願う彼らの言葉に感動しました。主題歌「友達だから」も、映画のテーマである友情を優しく表現しており、心に残る名曲です。
ドラえもん のび太のパラレル西遊記(1988年公開)
引用元:Amazon
公開日 | 1988年3月12日 |
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主なゲストキャラクター | 三蔵法師、リンレイ |
主題歌 | 「君がいるから」堀江美都子、こおろぎ’73 |
のび太が提案した「西遊記」の劇で端役しかもらえず不満を抱いたことから、本物の孫悟空を探しに過去へ行くことに。ひょんなことからヒーローマシンで西遊記を体験することになるが、そのマシンを放置したことで、ゲーム内の妖怪たちが現実世界に侵入、歴史を改変してしまう。のび太たちは書き換えられた歴史を修正するため、再び過去へと向かう。
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- ゲームの世界と現実世界の融合という斬新な設定
- 西遊記をモチーフにした冒険
- ヒーローマシンの放置が歴史改変を引き起こすというユニークな展開
- 個性豊かな妖怪たちとの戦い
- 主題歌「君がいるから」の力強い歌声
「のび太のパラレル西遊記」は、ゲームの世界と現実世界が入れ替わるというユニークな設定に加え、ヒーローマシンの放置が歴史改変を引き起こすという斬新な展開が魅力の作品です。のび太たちの何気ない行動が歴史を変えてしまうという展開は、子供たちに「もしも…」という想像力を掻き立てます。西遊記のキャラクターたちが登場し、おなじみのエピソードを織り交ぜながら、ドラえもんたちならではの冒険が繰り広げられます。特に、妖怪たちが現実世界で暴れ回るシーンは、迫力満点です。
個人的には、本物の三蔵法師の付き人リンレイが自分の正体を明かし、父母に向かっていくところが印象的です。主題歌「君がいるから」は、冒険心を掻き立てるような力強いメロディーが印象的です。
まとめ
ここまで、ドラえもん映画シリーズの中から、昭和に公開された作品をご紹介してきました。各作品は、それぞれの時代背景やテーマを反映しながら、子供たちの心を掴む冒険と感動を描いています。
ドラえもんの映画を通して、私たちは、友情の大切さ、勇気を持つことの大切さ、そして夢を追いかけることの大切さを学びました。また、それぞれの作品が持つテーマは、子供だけでなく、大人になった私たちにも、大切なメッセージを伝えてくれます。
1時間半程度の作品の中には、藤子不二雄先生が仕掛けた様々な伏線や、未来へのメッセージ、その時代の問題点がたっぷりと詰まっています。大人になった今だからこそ、気づくことができるメッセージもあるので、ぜひまたご覧になってみてはいかがでしょうか。
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