ファミコンのカセットを入れ替え、ブラウン管のテレビにかじりついてアニメを見ていたあの頃。学校では友達とジャンプの話題でいつも大盛り上がり。
キン消しを集めたり、翼くんの必殺シュートを真似したり…そんな熱い日々を過ごした50代の皆さん、こんにちは!
今回は、私たちを熱狂させた1980年代のジャンプアニメの傑作たちを振り返ります。あの頃の興奮と感動を、再び味わってみませんか?
週刊少年ジャンプとは?
週刊少年ジャンプは、1968年に創刊された集英社発行の週刊少年漫画雑誌です。「友情・努力・勝利」をキャッチコピーに、数々の人気漫画を世に送り出してきました。特に1980年代は、ジャンプ黄金期と呼ばれ、数々の大ヒット作品が生まれました。
ジャンプの特徴の一つとして、アニメ化作品が多いことが挙げられます。人気漫画はアニメ化されることで、さらに幅広い層に認知され、社会現象を巻き起こすことも少なくありませんでした。特に1980年代は、ジャンプ漫画のアニメ化が本格化した時期であり、今回ご紹介する作品群も、アニメ化によってその人気を不動のものとしました。
代表的な作品としては、『Dr.スランプ アラレちゃん』、『キン肉マン』、『キャプテン翼』、『北斗の拳』、『ドラゴンボール』、『聖闘士星矢』、『CITY HUNTER』など、枚挙にいとまがありません。これらの作品は、漫画だけでなくアニメとしても大ヒットし、当時の子供たちに大きな影響を与えました。
ジャンプは、漫画という枠を超え、アニメ、ゲーム、グッズなど、様々なメディアミックス展開を行うことで、コンテンツの可能性を広げてきました。今回特集する1980年代のジャンプアニメは、まさにその先駆けと言えるでしょう。
1980年代の ジャンプアニメ一覧
アニメタイトル | 原作 | 連載期間 | アニメ放送期間 | 主な声優 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
Dr.スランプ アラレちゃん | 鳥山明 | 1980年-1984年 | 1981年-1986年 | 小山茉美 内海賢二 向井真理子 |
1980年代前半を代表するギャグアニメ。 |
新・ど根性ガエル | 吉沢やすみ | 1981年-1982年 | 1981年-1982年 | 野沢雅子 千々松幸子 黒須薫 |
1970年代に大ヒットした作品のリメイク。 |
コブラ (SPACE COBRA) |
寺沢武一 | 1978年-1984年 | 1982年-1983年 | 野沢那智 榊原良子 |
ハードボイルドSFアクション。 |
ストップ!! ひばりくん! | 江口寿史 | 1981年-1983年 | 1983年-1984年 | 間嶋里美 古谷徹 |
ヒロインが実は男という斬新な設定で話題に。 |
キャッツ♥アイ | 北条司 | 1981年-1985年 | 1983年-1985年 | 戸田恵子 藤田淑子 坂本千夏 |
怪盗三姉妹の活躍を描く。 |
キン肉マン | ゆでたまご | 1979年-1987年 | 1983年-1986年 | 神谷明 松島みのり 田中秀幸 |
超人プロレスという斬新な設定で大ヒット。 |
キャプテン翼 | 高橋陽一 | 1981年-1988年 | 1983年-1986年 | 小粥よう子 山田栄子 鈴置洋孝 |
サッカーブームの火付け役。 |
北斗の拳 | 武論尊 原哲夫 |
1983年-1988年 | 1984年-1987年 | 神谷明 内海賢二 銀河万丈 |
世紀末的な世界観と迫力ある格闘シーンが人気。 |
夢戦士ウイングマン | 桂正和 | 1983年-1985年 | 1984年-1985年 | 堀川亮 川浪葉子 渡辺菜生子 |
ラブコメ要素を含んだ変身ヒーローもの。 |
よろしくメカドック | 次原隆二 | 1982年-1985年 | 1984年-1985年 | 橋本晃一 石丸博也 玄田哲章 |
車のチューニングやレースを題材とした作品。 |
ハイスクール!奇面組 | 新沢基栄 | 1980年-1987年 | 1985年-1987年 | 千葉繁 玄田哲章 塩沢兼人 |
個性的なキャラクターたちが繰り広げるギャグアニメ。 |
ドラゴンボール | 鳥山明 | 1984年-1995年 | 1986年-1989年 | 野沢雅子 鶴ひろみ 田中真弓 |
説明不要の国民的アニメ。 |
聖闘士星矢 | 車田正美 | 1986年-1990年 | 1986年-1989年 | 古谷徹 鈴置洋孝 橋本晃一 |
星座をモチーフにした聖衣(クロス)が人気。 |
銀牙 -流れ星 銀- | 高橋よしひろ | 1983年-1987年 | 1986年 | 山田栄子 田中秀幸 銀河万丈 |
犬を主人公にした異色作。 |
CITY HUNTER | 北条司 | 1985年-1991年 | 1987年-1988年 | 神谷明 伊倉一恵 麻上洋子 |
ハードボイルドなアクションとコメディの融合。 |
きまぐれオレンジ☆ロード | まつもと泉 | 1984年-1987年 | 1987年-1988年 | 古谷徹 鶴ひろみ 原えりこ |
恋愛要素とSF要素を織り交ぜた作品。 |
ついでにとんちんかん | えんどコイチ | 1985年-1989年 | 1987年-1988年 | 吉村よう 塩沢兼人 金丸淳一 |
ユニークなキャラクターとギャグが特徴。 |
闘将!!拉麺男 | ゆでたまご | 1982年-1989年 | 1988年 | 森功至 松島みのり 永井一郎 |
キン肉マンのスピンオフ作品。 |
魁!!男塾 | 宮下あきら | 1985年-1991年 | 1988年 | 堀秀行 田中秀幸 屋良有作 |
男らしさをテーマにした熱血アニメ。 |
燃える!お兄さん | 佐藤正 | 1987年-1991年 | 1988年 | 矢尾一樹 本多知恵子 緒方賢一 |
シュールなギャグがラブコメ |
編集部が選ぶ 1980年代のジャンプアニメ傑作選
さあ、タイムスリップの準備はいいですか?ここからは、私たちの青春時代を彩った、忘れられないジャンプアニメの名作たちをピックアップ。胸を熱くしたあの頃の記憶が、鮮やかに蘇るはずです。
キン肉マン
引用元:キン肉マン公式サイト
超人プロレスという斬新な設定で、子供たちの心を鷲掴みにした『キン肉マン』。ゆでたまご先生による原作漫画は、1979年から週刊少年ジャンプで連載が開始され、1983年にテレビアニメ化されました。主人公のキン肉マン(キン肉スグル)は、普段はドジで情けない超人ですが、仲間のため、地球の平和のため、そして何より自分の正義を貫くために、強敵たちに立ち向かいます。
当時、キンケシ(キン肉マン消しゴム)は大ブームとなり、学校の休み時間にはキンケシを使った相撲やゲームが至る所で行われていました。子供たちはキン肉マンの必殺技を真似し、友達と技の名前を叫び合ったものです。アニメでは、神谷明さんの熱血溢れるキン肉マンの声が、作品の魅力をさらに引き立てました。
主題歌「キン肉マン Go Fight!」もまた、誰もが口ずさめるほどの大ヒットとなり、今でも多くの人に愛されています。友情、努力、勝利というジャンプの王道を行くストーリー展開は、子供たちに勇気と希望を与え、熱い感動を呼び起こしました。
キャプテン翼
「ボールは友達!」という名言で知られる『キャプテン翼』は、高橋陽一先生によるサッカー漫画が原作で、1983年にテレビアニメ化されました。主人公の大空翼は、サッカーに情熱を燃やす天才少年。持ち前の才能と努力で数々の強敵と戦い、成長していく姿を描いています。
『キャプテン翼』のアニメ放送は、まさに日本中にサッカーブームを巻き起こしました。子供たちは翼くんの必殺シュート「ドライブシュート」や「タイガーショット」を真似し、公園でサッカーに熱中する姿が多く見られました。この作品の影響でサッカーを始めたという人も少なくありません。アニメでは、翼くんのひたむきな姿や、仲間たちとの友情が丁寧に描かれ、多くの視聴者の心を掴みました。特に、試合の描写におけるダイナミックなカメラワークや、必殺技の迫力ある演出は、当時のアニメーション技術の粋を集めたものでした。
北斗の拳
引用元:バンダイチャンネル
「お前はもう死んでいる」という決め台詞で、社会現象を巻き起こした『北斗の拳』。武論尊先生原作、原哲夫先生作画による漫画は、1983年から週刊少年ジャンプで連載され、1984年にテレビアニメ化されました。核戦争後の荒廃した世界を舞台に、一子相伝の暗殺拳「北斗神拳」の伝承者ケンシロウが、愛と哀しみを背負いながら、暴力が支配する世に立ち向かう物語です。
当時、その独特な世界観と、人体が内部から破壊されるという衝撃的な描写は、読者に大きなインパクトを与えました。ケンシロウの強さ、そして彼が背負う悲しみは、多くの若者の心を捉え、不良漫画やハードボイルドアクションといったジャンルに大きな影響を与えました。アニメでは、神谷明さんの力強いケンシロウの声、そして印象的な効果音やBGMが、作品の魅力を最大限に引き出しました。敵キャラクターのラオウ、トキ、ジャギなど、魅力的なキャラクターたちの存在も、作品の人気を支える大きな要因でした。その影響はアニメのみならず、ゲーム、映画、パチンコなど、様々なメディアに展開され、今なお多くのファンに愛され続けています。
ドラゴンボール
引用元:ドラゴンボールオフィシャルサイト
鳥山明先生による大人気漫画『ドラゴンボール』は、1984年から週刊少年ジャンプで連載が開始され、1986年にテレビアニメ化されました。孫悟空という少年が、7つ集めるとどんな願いでも叶うという「ドラゴンボール」を探す冒険を描いた物語です。ブルマとの出会いから始まり、クリリン、ヤムチャ、ピッコロなど、個性豊かな仲間たちとの出会いと修行、そして強敵との壮絶なバトルが繰り広げられます。
『ドラゴンボール』は、子供から大人まで幅広い層に支持され、日本だけでなく世界中で大ヒットしました。悟空の成長と共に強くなっていく姿、そして仲間たちとの友情は、多くの人々に勇気と感動を与えました。アニメでは、野沢雅子さんによる悟空の元気いっぱいの声が、作品の魅力をさらに引き立てました。特に、天下一武道会や、フリーザ、ベジータといった強敵とのバトルシーンは、当時のアニメーション技術の粋を集めた迫力満点の映像で描かれ、視聴者を釘付けにしました。その影響は計り知れず、後の漫画やアニメに大きな影響を与え、今や日本のポップカルチャーを代表する作品の一つとなっています。
聖闘士星矢
引用元:聖闘士星矢アニメポータルサイト
星座をモチーフにした聖衣(クロス)を身に纏い、女神アテナを守るために戦う少年たちの物語『聖闘士星矢』。車田正美先生による原作漫画は、1985年から週刊少年ジャンプで連載され、1986年にテレビアニメ化されました。主人公の星矢をはじめとする青銅聖闘士(ブロンズセイント)たちは、それぞれの星座の力を宿した聖衣を身に纏い、数々の強敵と激しいバトルを繰り広げます。
当時、そのスタイリッシュな聖衣のデザインは、子供たちの間で大きな話題となりました。友達とどの聖衣が好きか、どの必殺技が好きかを語り合った人も多いのではないでしょうか。アニメでは、古谷徹さんをはじめとする豪華声優陣が、キャラクターたちの魅力を最大限に引き出しました。特に、聖闘士たちが小宇宙(コスモ)を燃やして必殺技を繰り出すシーンは、迫力満点の演出で描かれ、視聴者を熱狂させました。また、壮大なスケールで描かれる物語は、ギリシャ神話をベースにした世界観と相まって、多くのファンを魅了しました。その影響は、後のアニメやゲームに大きな影響を与え、今でも根強い人気を誇っています。
CITY HUNTER
引用元:バンダイチャンネル
ハードボイルドなアクションとコメディの絶妙なバランスで、大人から子供まで幅広い層に支持された『CITY HUNTER』。北条司先生による原作漫画は、1985年から週刊少年ジャンプで連載され、1987年にテレビアニメ化されました。主人公の冴羽獠(さえばりょう)は、普段はスケベでだらしない一面を見せるものの、いざとなれば超一流の腕を持つスイーパー(始末屋)。相棒の槇村香(まきむらかおり)と共に、新宿を舞台に様々な依頼をこなしていきます。
引用元:バンダイチャンネル
当時、獠のコミカルな言動と、シリアスなアクションシーンのギャップが、作品の大きな魅力となっていました。「もっこり」という言葉は流行語となり、多くの人が真似をしたものです。アニメでは、神谷明さんの飄々とした獠の声と、伊倉一恵さんの香のツッコミが、作品の魅力をさらに引き立てました。
特に、TM NETWORKの「Get Wild」が流れるエンディングは、今でも多くの人の記憶に残る名シーンです。都会的でスタイリッシュな雰囲気は、当時の若者たちの憧れとなり、後の漫画やアニメに大きな影響を与えました。また、近年でも新作アニメ映画が公開されるなど、今なお高い人気を誇っています。
まとめ
今回、1980年代のジャンプアニメを振り返るにあたって、私自身も当時の記憶が鮮やかに蘇ってきました。学校でキンケシを使って友達と遊んだり、キャプテン翼の必殺シュートを真似したり、北斗の拳の決め台詞を叫んだり…、あの頃の熱狂は、今でも鮮明に覚えています。
今回ご紹介した作品は、単なるアニメ作品ではなく、私たちの青春時代そのものと言えるかもしれません。これらの作品を通して得た感動や興奮は、今の私たちを形作る大切な要素の一つとなっています。
皆さまにとっても、今回ご紹介した作品が、大切な思い出と結びついているのではないでしょうか。
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