子供の頃、映画館のスクリーンでゴジラの雄叫びを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?巨大な怪獣が街を破壊するシーンは、子供心に強烈なインパクトを与えましたよね。
ゴジラは、日本を代表する怪獣であり、特撮映画の金字塔とも言える存在です。1954年に第1作が公開されて以来、時代と共に進化し続け、現在でも多くの人々を魅了しています。
今回は、そんなゴジラシリーズの中から、50代に人気の傑作を厳選し、ランキング形式でご紹介します。懐かしい記憶を呼び起こしながら、改めてゴジラ映画の魅力を再発見してみませんか?
ゴジラシリーズとは?
ゴジラシリーズは、1954年に公開された『ゴジラ』を第1作とする、東宝製作の特撮怪獣映画シリーズです。水爆実験によって誕生した巨大怪獣ゴジラが、圧倒的な力で街を破壊する姿は、当時の社会に大きな衝撃を与えました。
その後、ゴジラは単なる破壊者としてだけでなく、他の怪獣と戦うヒーロー的な存在、あるいは人間の愚かさを象徴する存在など、作品ごとに様々な側面を描かれてきました。
ゴジラシリーズは、大きく以下の時代に分けられます。
- 初代(1954年)
シリーズの原点。水爆実験への警鐘という社会派ドラマとしての側面が強い。 - 昭和シリーズ(1955年〜1975年)
怪獣プロレスとも呼ばれる、エンターテイメント性の高い作品が多い。キングギドラ、モスラ、メカゴジラなど、人気怪獣が多数登場。 - VSシリーズ(1984年〜1995年)
昭和ゴジラの復活として制作された『ゴジラ(1984年)』以降のシリーズ。特撮技術が進化し、より迫力のある映像が楽しめる。 - ミレニアムシリーズ(1999年〜2004年)
作品ごとに世界観や設定が異なる、バラエティに富んだシリーズ。 - 新(仮)シリーズ(2016年〜)
『シン・ゴジラ』以降のシリーズ。現代社会へのメッセージ性が強く、従来のゴジラ映画とは異なるアプローチが特徴。
今回のランキングでは、50代の方々にとって特に思い出深いであろう、初代と昭和シリーズに焦点を当ててご紹介します。
編集部が選ぶ名作ゴジラ映画 TOP10
数々の名作を生み出してきたゴジラ映画。今回は、昭和という時代を彩った作品の中から、50代の心に深く刻まれたであろう名作を厳選し、ランキング形式でご紹介します。
第10位:メカゴジラの逆襲 (1975年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1975年3月15日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 中野昭慶 |
『メカゴジラの逆襲』は、前作『ゴジラ対メカゴジラ』で初登場したメカゴジラの再登場作品であり、昭和ゴジラシリーズの最終作です。前作で破壊されたメカゴジラが、ブラックホール第3惑星人と古代人アザラシ人の末裔である真船信三によって修復され、再びゴジラに挑みます。今作では、メカゴジラの他に、宇宙怪獣チタノザウルスも登場し、ゴジラを苦しめます。
大ヒットした前作に続く「ゴジラ」シリーズ第15作。ストーリーも前作を受け継ぎ、メカゴジラ人気を不動のものとした。沖縄の戦いでゴジラに破壊されたメカゴジラ。大宇宙ブラックホール第三惑星人は真船博士を利用し、最新技術でメカゴジラを復元修理する。真船博士が操るチタノザウルスとともに、メカゴジラが町を破壊し始めた時、ゴジラが姿を現す。1954年の『ゴジラ』から続いたシリーズは本作で一旦終了。本多猪四郎監督の劇場最終作。引用元:バンダイチャンネル
人間のエゴによって操られるメカゴジラとチタノザウルスの悲しい運命が描かれています。特に、真船信三の娘である桂がメカゴジラの制御装置として利用される展開は、観る者の心を締め付けます。
昭和ゴジラシリーズの最終作として、一つの区切りとなる作品です。1970年代中頃は、オイルショックや公害問題など、社会全体に閉塞感が漂っていました。本作は、そうした時代背景を反映し、科学技術の負の側面や人間のエゴを描いているとも解釈できます。
第9位:ゴジラ (1984年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1984年12月15日 |
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監督 | 橋本幸治 |
特技監督 | 中野昭慶 |
『ゴジラ (1984年)』は、1975年の『メカゴジラの逆襲』以来、約9年ぶりに製作されたゴジラ映画であり、昭和ゴジラシリーズの復活作品として位置づけられます。本作は、初代ゴジラへの原点回帰を目指し、水爆実験によって誕生したゴジラの恐怖を再び描いています。
ゴジラ生誕30周年を記念して、前作から9年ぶりに製作された「ゴジラ」シリーズ第16作。大黒島噴火の折に消息を絶っていた一隻の漁船が発見された。船からは放射能の影響で巨大化したフナムシが発見され、ただ一人救助された生存者は巨大な生物を目撃していた。生物学者・林田はゴジラが蘇ったと断定。原子力発電所を襲ってエネルギーを蓄えたゴジラは、自衛隊の精鋭部隊が待ち構える東京湾に姿を現した。林田は火山の爆発火口にゴジラを誘導し落とし入れる計画を実行すようとするが…。引用元:バンダイチャンネル
核兵器の脅威や、大国の思惑によって翻弄される日本の姿を描き、現代社会への警鐘を鳴らしています。ゴジラと自衛隊の激しい攻防戦が見どころの一つです。
1980年代は、冷戦構造が依然として続いており、核兵器の脅威が現実味を帯びていました。本作は、そうした時代背景を反映し、核兵器の恐ろしさを改めて訴えています。また、バブル景気前夜の日本社会の状況も描かれており、当時の世相を反映した作品と言えるでしょう。
第8位:地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン (1972年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1972年3月12日 |
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監督 | 福田純 |
特技監督 | 中野昭慶 |
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』は、宇宙からの侵略者とゴジラたちの戦いを描いた作品です。地球侵略を企むM宇宙ハンター星雲人が、キングギドラと新怪獣ガイガンを送り込み、ゴジラとアンギラスが迎え撃ちます。
タッグを組んだ怪獣同士が壮絶な戦いを繰り広げる「ゴジラ」シリーズ第12作。世界子供ランドの建設にともない、デザイナーとして雇われた源吾は謎のテープを手に入れる。テープを調査するうちに子供ランドは地球征服を企むM宇宙ハンター星雲人の秘密基地だと判明。子供ランドからの電波により、宇宙怪獣ガイガンとキングギドラが襲来する。一方、ゴジラとアンギラスも電波を察知し、地球を守るため日本に上陸する。サイボーグ怪獣ガイガンは斬新なデザインとキャラクターは強烈で、続く『ゴジラ対メガロ』にも登場。引用元:バンダイチャンネル
口からチェーンソーのような刃を出すガイガンの凶悪なデザインは、子供たちに大きな衝撃を与えました。その後のシリーズにも度々登場する人気怪獣です。ゴジラとアンギラスが協力して戦うシーンは、怪獣プロレス的な要素が強く、見応えがあります。ゴジラとアンギラスが吹き出しで会話するシーンなど、コミカルな演出も特徴的です。
1970年代初頭は、学生運動の終息や大阪万博の開催など、社会のムードが変化していく時期でした。本作は、宇宙からの侵略者という設定を通して、当時の社会不安や閉塞感を反映しているとも解釈できます。また、子供向け映画として、エンターテイメント性を重視した作風となっています。
第7位:怪獣総進撃 (1968年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1968年8月1日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 有川貞昌 |
『怪獣総進撃』は、昭和ゴジラシリーズのオールスター映画とも言える作品です。怪獣ランドに集められた怪獣たちが、キラアク星人の操りによって世界各地で暴れ回ります。ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラなど、人気の怪獣たちが勢揃いする豪華な内容です。
富士山の裾野でゴジラ、モスラ、ラドン、ミニラ、キングギドラなどの総勢11怪獣が暴れまくる「ゴジラ」シリーズ第9作。小笠原諸島に建設された怪獣ランドで平和的に暮らすゴジラ、ラドンらの怪獣たち。だが、怪獣ランドのコントロールセンターを何者かが襲い、逃げ出した怪獣たちが世界各地の街を破壊して回る。怪獣ランドの異変を調べていた月ロケットの機長・山辺は、怪獣がキラアク星人により操られていたことを知り、月にあるキラアクの基地を破壊。残るは地球のキラアク基地だが、キラアクは宇宙からキングギドラを呼び寄せた。引用元:バンダイチャンネル
ゴジラ映画を代表する怪獣たちが多数登場し、夢の対決が繰り広げられます。世界各地で怪獣たちが同時に出現し、街を破壊するシーンは、迫力満点です。
1960年代後半は、高度経済成長期であり、日本の社会や文化が大きく変化していました。本作は、怪獣たちが世界各地で暴れるという展開を通して、グローバル化や科学技術の発達に対する期待と不安を描いているとも解釈できます。また、子供向け映画として、怪獣たちの活躍を前面に押し出した作風となっています。
第6位:キングコング対ゴジラ (1962年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1962年8月11日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 円谷英二 |
『キングコング対ゴジラ』は、アメリカが生んだ巨大怪獣キングコングとゴジラが激突するという、夢の対決を描いた作品です。当時、日本とアメリカの怪獣王の対決は大きな話題となり、興行的にも大成功を収めました。
キングコングを相手役に迎え、日米を代表するモンスター同士の対決が話題となったゴジラシリーズ第3作。TVカメラマンの桜井とプロデューサーの古江は、スポンサーの依頼で南海のファロ島の魔神キングコングを生け捕りにして日本へ運ぼうとする。その頃、北極海の氷山からゴジラが姿を現し、日本へ向って南下を続けていた。ゴジラが日本に上陸する可能性が強くなり、その影響でキングコングの日本への持込が禁止されるが、キングコングは自力で日本に上陸。遂にゴジラも日本に上陸し、2大怪獣が日本列島を舞台に大格闘を繰り広げる。引用元:バンダイチャンネル
キングコングとゴジラという、東西の巨大怪獣が激しい戦いを繰り広げるシーンは、迫力満点。熱海城での対決シーンは特に有名です。シリアスな初代ゴジラとは異なり、本作はエンターテイメント性を重視した作風で、コミカルな演出も多く見られます。キングコングが電撃を浴びてパワーアップするシーンなどは、子供たちに大人気でした。
1960年代初頭は、テレビの普及が急速に進み、娯楽の中心が映画からテレビへと移り変わっていく時期でした。本作は、そうした状況の中で、映画館に観客を呼び戻すための起爆剤として企画された側面もあります。また、高度経済成長期に入り、日本人の生活水準が向上していく中で、エンターテイメントへの需要が高まっていた時期でもあります。
第5位:ゴジラ対メカゴジラ (1974年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1974年3月21日 |
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監督 | 福田純 |
特技監督 | 中野昭慶 |
『ゴジラ対メカゴジラ』は、ゴジラの宿敵とも言えるメカゴジラが初登場する作品です。沖縄を舞台に、ゴジラとメカゴジラの激しい戦いが繰り広げられます。アンギラスやキングシーサーも登場し、怪獣たちのバトルロイヤルが展開されます。
ゴジラ生誕20周年記念のシリーズ第14作。地球征服を企む大宇宙ブラックホール第三惑星人が、ゴジラを徹底的に分析して作り上げたメカゴジラを日本に出現させた。死闘の末、2頭のゴジラは傷を追いながら姿を消す。宇宙金属の謎を追って沖縄に向かった宮島博士らは、そこに大宇宙ブラックホール第3惑星人の基地を発見するが、捕らえられ、メカゴジラの修理を強制される。一方、同じく沖縄に向かった清水は洞窟で発見された置物に書かれた古代文字に従い、伝説の怪獣キングシーサーを召喚する…。引用元:バンダイチャンネル
ゴジラの姿を模した機械の怪獣という斬新なアイデアは、子供たちに大きな衝撃を与えました。その後のシリーズにも度々登場する人気怪獣です。
1970年代は、オイルショックや公害問題など、社会全体に不安感が漂っていた時期でした。本作は、そうした時代背景を反映し、科学技術の負の側面を描いているとも解釈できます。また、沖縄が日本に返還されて間もない時期であり、沖縄を舞台にした物語が注目を集めた時代でもあります。
第4位:怪獣大戦争 (1965年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1965年12月19日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 円谷英二 |
『怪獣大戦争』は、宇宙を舞台にした壮大なスケールで描かれるゴジラ映画です。X星人によって操られたゴジラとラドンが地球を襲撃し、キングギドラも加わって大激戦が繰り広げられます。ニック・アダムス演じるグレン隊長のコミカルな演技も印象的です。
「ゴジラ」シリーズ第6作。新たに発見された木星の衛星・X星に向かうP1号の乗組員、富士とグレン。超怪獣キングギドラの脅威にさらされているX星人は、地球からゴジラとラドンを借りたいと2人に申し入れる。その後、地球から円盤でX星へ運ばれてきたゴジラとラドンは、キングギドラと死闘を繰り広げる。遂にキングギドラは敗退するが、実は全て地球征服を企むX星人の罠で、3怪獣はX星人の意のままに地球を暴れまわる。果たして地球の運命はいかに…。引用元:バンダイチャンネル
月面でのシーンや、宇宙空間での戦いなど、従来のゴジラ映画にはなかったスケールの大きさが魅力。ゴジラが勝利のポーズとしてシェーをするシーンは、当時大きな話題となり、今でも語り草となっています。
1960年代中盤は、宇宙開発競争が激化しており、宇宙への関心が高まっていた時期です。本作は、そうした時代背景を反映し、宇宙を舞台にした物語が展開されます。また、高度経済成長期の中で、日本人の生活に余裕が生まれ、エンターテイメントへの需要が多様化していた時期でもあります。
第3位:三大怪獣 地球最大の決戦 (1964年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1964年12月20日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 円谷英二 |
『三大怪獣 地球最大の決戦』は、キングギドラが初登場する作品であり、ゴジラ、モスラ、ラドンという人気怪獣が集結する豪華な内容です。宇宙から飛来したキングギドラの脅威に、敵対していたゴジラ、モスラ、ラドンが共闘して立ち向かいます。
ゴジラ・ラドン・モスラのオールスター怪獣キャストが宇宙から来た新怪獣キングギドラと大決戦を繰り広げるゴジラシリーズ第5作。降り注ぐ流星雨と異常気象が続く地球。刑事・進藤は来日するセルジナ公国のサルノ王女の護衛を命じられるが、彼女の乗った飛行機が爆発する。その後、金星人を名乗る女性が現れ、地球の危機を説いて回る。地球の異変はラドンとゴジラをよみがえらせ、さらに黒部渓谷に落ちた隕石から金星を滅亡させたキングギドラが出現。地球防衛本部は、最後の手段としてインファント島からモスラを呼ぶことに…。引用元:バンダイチャンネル
三つの首を持つ巨大な怪獣キングギドラの登場は、子供たちに大きな衝撃を与えました。その後のゴジラシリーズでも、強敵として度々登場する人気怪獣です。敵対していたゴジラ、モスラ、ラドンが、地球を守るために共闘する展開は、胸を熱くさせます。モスラの幼虫が、言葉を話せない怪獣たちを必死に説得するシーンは、コミカルでありながらも感動的です。
1960年代中盤は、東京オリンピックの開催や高度経済成長の進展など、日本社会が大きく変化していた時期です。本作は、キングギドラという強大な敵の出現を通して、当時の社会における不安や危機感を反映しているとも解釈できます。また、怪獣たちが共闘して地球を守るという物語は、当時の人々に希望を与えたとも言えるでしょう。
第2位:モスラ対ゴジラ (1964年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1964年4月29日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 円谷英二 |
『モスラ対ゴジラ』は、モスラとゴジラが対決する作品であり、モスラがゴジラシリーズに本格的に参戦した作品としても知られています。名古屋城での戦いは有名です。成虫モスラの優雅な飛行シーンと、幼虫の愛らしい姿と健気な戦いぶりは、観る者の心を掴みます。特に、2匹の幼虫が力を合わせてゴジラに立ち向かうシーンは感動的です。
東宝が生んだ2大怪獣スター、ゴジラとモスラの対決を描き、怪獣映画の新境地を切り開いたゴジラシリーズ第4作。大型台風は、静之浦に巨大な卵を漂着させた。一方、倉田浜干拓地から出現したゴジラは、名古屋市を蹂躙。卵へと迫ったその時、平和の使い・成虫モスラが飛来する…。大胆な合成技術や、さらに密度を増したミニチュア・ワーク等、一段と向上した特撮シーンは必見。引用元:バンダイチャンネル
1960年代中盤は、高度経済成長が加速し、人々の生活水準が向上していく一方で、公害問題など環境破壊も深刻化していました。本作は、人間の経済活動が自然環境に与える影響を描いており、当時の社会問題を反映していると言えるでしょう。
第1位:ゴジラ (1954年)
引用元:バンダイチャンネル
公開日 | 1954年11月3日 |
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監督 | 本多猪四郎 |
特技監督 | 円谷英二 |
『ゴジラ』は、ゴジラシリーズの原点であり、日本の特撮怪獣映画の金字塔とも言える作品です。水爆実験によって海底から出現した巨大怪獣ゴジラが、東京を襲撃し、壊滅的な被害をもたらします。本作は、単なる怪獣映画にとどまらず、水爆実験への警鐘や戦争の悲劇を描いた社会派ドラマとしての側面も持っています。
原水爆実験の影響で、大戸島の伝説の怪獣ゴジラが復活し、東京に上陸。帝都は蹂躙され廃墟と化した。ゴジラ抹殺の手段はあるのか…。戦後の日本映画界に特撮怪獣映画というジャンルを築いた、記念すべきゴジラ映画第1作。核の恐怖を描いた、本多猪四郎の真摯な本編ドラマと、円谷英二のリアリズム溢れる特撮演出が絶妙のコンビネーションを見せ、「ゴジラ」の名を一躍世界に轟かせた傑作。引用元:バンダイチャンネル
ゴジラの誕生は、水爆実験という人類が生み出した負の遺産によって引き起こされたという設定は、核兵器の脅威を訴える強いメッセージとなっています。東京の街を破壊し尽くすゴジラの圧倒的な破壊力は、観る者に強い衝撃を与えます。特に、銀座を焼き払うシーンは、特撮史に残る名シーンです。
1954年は、ビキニ環礁での水爆実験が行われ、日本の漁船「第五福竜丸」が被爆するという事件が起きた年です。本作は、そうした時代背景を強く反映しており、核兵器に対する人々の恐怖や不安を描いています。また、戦後復興期にあった日本社会の状況も描かれており、当時の世相を色濃く反映した作品と言えるでしょう。
まとめ
今回ご紹介したTOP10作品は、いずれも昭和の時代を彩り、当時の子供たちを熱狂させた作品ばかりです。水爆実験への警鐘、怪獣同士の戦い、人間の愚かさへの批判…ゴジラ映画は、単なる怪獣映画としてだけでなく、時代を映す鏡としても存在してきました。
あなたにとって、ゴジラ映画はどんな思い出と結びついていますか?子供の頃に夢中になって観た作品や、大人になってから改めて観て新たな発見があった作品など、様々な思い出が蘇るのではないでしょうか。
今回紹介した作品以外にも、魅力的なゴジラ映画はたくさんありますので、ぜひこの機会に、過去のゴジラ映画を振り返ってみたり、まだ観たことのない作品に挑戦してみたりして、ゴジラの世界をもっと楽しんでみてくださいね。
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