「宇宙の彼方へ飛び出してみたい」「未来の世界はどうなっているんだろう?」
――子供の頃、誰もが一度はそんな夢を見たことがあるのではないでしょうか。科学技術の進歩が目覚ましく、未来への希望に満ち溢れていた昭和の時代、人々はアニメを通して様々な未来や宇宙の姿を想像し、胸を躍らせていました。
今回は、そんな昭和の時代に放送され、多くの人々の心を掴んだSFアニメの名作を厳選し、ランキング形式でご紹介します。かつて夢中になったあの頃の記憶を呼び起こし、再びSFアニメの魅力に浸ってみませんか?
宇宙を舞台にした壮大な冒険活劇から、タイムトラベル、超能力といったSFならではの要素を盛り込んだ作品まで、バラエティ豊かなラインナップでお届けしますので、お楽しみに!
SFアニメとは?
SFアニメ…懐かしい響きですね。みなさんもきっと子供の頃に夢中になったがあるのではないでしょうか?
SFとは、サイエンス・フィクションの略で、科学的な想像力をもとに、未来世界や宇宙、異星人、超能力など、現実には存在しないものを描く物語です。
昭和のSFアニメは、私たちを未知の世界へと誘い、ワクワクドキドキさせてくれました。宇宙を舞台にした壮大な冒険、未来都市でのスリリングな戦い、超能力を使った不思議な出来事…SFアニメは、子供たちの想像力をかき立て、未来への夢を膨らませてくれました。
大人になった今、改めて昭和のSFアニメを振り返ってみると、懐かしさとともに、新しい発見があるかもしれません。
編集部が選ぶ名作SFアニメ TOP10
いよいよ、編集部が厳選した昭和のSFアニメTOP10を発表します!時代を超えて愛される名作たちを、当時の時代背景や見どころと共にご紹介します。
第10位:宇宙わんぱく隊 (1969年)
引用元:IMDb
作品タイトル | 宇宙わんぱく隊 |
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放送期間 | 1969年10月12日 – 1970年1月25日 |
制作会社 | ハンナ・バーベラ・プロダクション |
放送局 | NHK総合「少年映画劇場」 |
宇宙探検に出かけた4人の若者、スカイ、ジェット、ハービー、そして少女ベティが、宇宙船スターフライヤー号に乗って様々な星を冒険する物語。宇宙海賊や異星人との遭遇、宇宙の不思議な現象など、バラエティに富んだエピソードが展開されます。
1960年代後半は、アメリカのアポロ計画が進み、人類の宇宙への関心が高まっていた時代です。本作は、そんな時代背景を反映し、宇宙への夢と冒険心を子供たちに与える作品として、日本でも親しまれました。
本作は、ハンナ・バーベラ・プロダクション制作のアメリカのアニメーションであり、日本ではNHKの「少年映画劇場」で放送されました。宇宙を舞台にした子供向けの冒険活劇として、軽快なテンポとユーモラスなキャラクターが魅力です。宇宙海賊とのドタバタ劇や、ユニークな異星人との交流など、子供たちが楽しめる要素が満載です。
第9位:SF西遊記スタージンガー (1978年)
引用元:東映アニメーション
作品タイトル | SF西遊記スタージンガー |
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放送期間 | 1978年4月2日 – 1979年6月24日 |
原作 | 松本零士 |
制作会社 | 東映動画 |
中国の古典「西遊記」をモチーフに、舞台を宇宙に移したSF冒険活劇。宇宙を旅する宇宙船スタージンガーに乗り込んだ、孫悟空をモデルにしたサイボーグのジョーゴ、沙悟浄をモデルにしたドン・ゴード、猪八戒をモデルにしたジャン・クーゴの3人が、宇宙の平和を守るために戦います。
1970年代後半は、宇宙開発への関心が再び高まっていた時期であり、宇宙を舞台にしたSF作品が多く制作されました。本作も、そんな時代背景の中で、子供たちに宇宙へのロマンと冒険心を与えた作品と言えるでしょう。
本作の魅力は、古典「西遊記」をSFの世界観に見事に融合させた点です。おなじみのキャラクターたちが宇宙で活躍する姿は、新鮮でありながらも親しみやすく、幅広い世代に受け入れられました。また、松本零士氏が原作を手掛けていることもあり、独特のSF世界観やキャラクターデザインも魅力の一つです。
承知いたしました。第8位「タイムボカン (1975年)」と第7位「キャプテンフューチャー (1978年)」の執筆を行います。
第8位:タイムボカン (1975年)
引用元:タツノコプロ
作品タイトル | タイムボカン |
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放送期間 | 1975年10月4日 – 1976年12月25日 |
制作会社 | タツノコプロ |
タイムマシン「タイムボカン」に乗って過去へタイムトラベルし、様々な時代で起こる騒動に巻き込まれる、タイムボカンシリーズの第1作。悪玉トリオとのコミカルな掛け合いが魅力です。1970年代は、テレビアニメが子供たちの娯楽の中心となっていた時代です。タイムボカンは、その中でも特に人気を集め、後のタイムボカンシリーズへと続く、タツノコプロの代表作の一つとなりました。
本作のキャラクターデザインを担当した天野嘉孝氏は、後に大人気となるゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインを担当していることでも有名です。
タイムトラベルの実験中に消息を断った木江田博士。助手の丹平と孫娘の淳子は時間を超えて捜索するが、手掛かりの宝石ダイナモンドを狙い悪玉マージョ一味が追って来る。人気シリーズ『タイムボカンシリーズ』の第一作となるSFギャグ作品。引用元:タツノコプロ
本作の魅力は、タイムトラベルというSF要素と、悪玉トリオとのコミカルな掛け合いが絶妙に融合している点です。毎回異なる時代を舞台に、歴史上の人物や出来事をモチーフにしたエピソードが展開され、子供たちは歴史とSFの両方を楽しみながら学ぶことができました。また、悪玉トリオの個性的なキャラクターと、毎回懲りない彼らのドタバタ劇は、子供たちに大人気でした。
第7位:キャプテンフューチャー (1978年)
引用元:東映アニメーション
作品タイトル | キャプテンフューチャー |
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放送期間 | 1978年11月8日 – 1979年12月19日 |
原作 | エドモンド・ハミルトン |
制作会社 | 東映動画 |
20世紀のSF作家エドモンド・ハミルトンの小説を原作とした、本格的なスペースオペラ。宇宙を舞台に、キャプテン・フューチャーことカーティス・ニュートンと、彼が率いるフューチャーメンの活躍を描きます。本作は、原作のハードSF的な要素を忠実に再現しており、宇宙の描写や科学考証などがしっかりとしているのが特徴です。また、個性的なフューチャーメンたちの活躍や、宇宙を舞台にした壮大な冒険は、視聴者を魅了しました。
宇宙の平和を守るために、キャプテン・フューチャーことカーティス・ニュートンは、仲間たちと共に宇宙を駆け巡ります。頭脳明晰なサイエンス・マスターのサイモン・ライト教授、屈強なアンドロイドのオットー、変幻自在のロボットのグラッグといった個性豊かなフューチャーメンたちと共に、宇宙の悪に立ち向かいます。
第6位:宇宙エース (1965年)
引用元:タツノコプロ
作品タイトル | 宇宙エース |
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放送期間 | 1965年5月8日 – 1966年4月28日 |
制作会社 | 竜の子プロダクション(現:タツノコプロ) |
タツノコプロの記念すべき初のテレビアニメ作品。宇宙から地球にやってきたパールム星人の少年エースが、特殊能力を使って地球の平和を守るために活躍します。1965年は、日本が高度経済成長期を迎えていた時代であり、科学技術への関心が高まっていました。本作は、そんな時代背景の中で、子供たちに科学への興味や宇宙への夢を抱かせる作品として、大きな影響を与えました。また、国産初の本格的な30分枠の連続テレビアニメシリーズとしても、アニメ史に名を刻んでいます。
家族とはぐれ地球に流れ着いたパールム星のわんぱく王子エースが、スーパーパワーで大活躍するSF冒険物語。日本のTVアニメ黎明期に、スタッフのアニメーション制作への情熱が結実した、タツノコプロのアニメ作品第一号。引用元:タツノコプロ
本作の魅力は、何と言ってもタツノコプロの原点とも言える作品であることです。モノクロ映像ながら、宇宙を舞台にした冒険活劇は、当時の子供たちを夢中にさせました。また、エースの持つ特殊能力や、個性的な敵キャラクターなど、後のタツノコ作品に繋がる要素も見られます。オープニングとエンディングテーマは、作詞をやなせたかし、作曲をいずみたくという、後のアニメソング界を代表するコンビが手掛けている点も特筆すべき点です。
第5位:バビル2世 (1973年)
引用元:東映アニメーション
作品タイトル | バビル2世 |
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放送期間 | 1973年1月1日 – 1973年9月24日 |
原作 | 横山光輝 |
制作会社 | 東映動画 |
横山光輝の同名漫画を原作としたSFアクションアニメ。古代バビロニアの超能力者バビルの遺産を受け継いだ少年・浩一が、3つのしもべ(ロプロス、ポセイドン、ロデム)を操り、悪の超能力者ヨミと戦います。1970年代は、超能力ブームが起こっていた時代であり、本作もその影響を受けて制作されました。超能力を題材にしたSF作品は、当時の子供たちに大きな人気を集めました。
主人公の少年・浩一は、実は古代バビロニアの超能力者バビルの血を引く末裔でした。バビルの遺産である巨大な空中要塞「バベルの塔」と、3つのしもべ(空を飛ぶ黒豹ロプロス、海を支配する巨大ロボットポセイドン、変身能力を持つコウモリ人間ロデム)を与えられた浩一は、世界征服を企む悪の超能力者ヨミと戦う運命を背負います。
本作の魅力は、超能力バトルと、ロプロス、ポセイドン、ロデムといった個性的なしもべたちの活躍です。特に、巨大ロボットのポセイドンは、その圧倒的な存在感で視聴者を魅了しました。また、ヨミとの壮絶な戦いは、手に汗握る展開で、子供たちを熱中させました。横山光輝作品らしい、重厚なストーリー展開も魅力の一つです。
承知いたしました。第4位「未来少年コナン (1978年)」と第3位「科学忍者隊ガッチャマン (1972年)」の執筆を行います。
第4位:未来少年コナン (1978年)
引用元:日本アニメーション株式会社
作品タイトル | 未来少年コナン |
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放送期間 | 1978年4月4日 – 10月31日 |
原作 | アレグザンダー・ケイ「残された人びと」 |
監督 | 宮崎駿 |
制作会社 | 日本アニメーション |
核戦争によって文明が崩壊した後の世界を舞台に、たくましく生きる少年コナンと、少女ラナの冒険を描いた作品。宮崎駿が監督を務めたことでも知られています。1970年代は、環境問題や核の脅威が社会的な関心を集めていた時代です。本作は、そうした時代背景を反映し、文明の崩壊と再生、自然の大切さといったテーマを、子供たちにも分かりやすく伝えています。
大変動から20年後。孤島『のこされ島』にはおじいと呼ばれる老人と、大変動の後に生まれた少年コナンが住んでいた。ハナジロと呼んでいるサメをしとめた帰り、コナンは砂浜に打ち上げられている少女ラナを発見する・・・。引用元:日本アニメーション株式会社
本作の魅力は、何と言っても宮崎駿監督ならではの躍動感あふれる演出と、魅力的なキャラクターたちです。コナンとラナの純粋な心の交流や、個性豊かな登場人物たちの織りなす人間ドラマは、見る人の心を強く惹きつけます。また、文明崩壊後の世界を舞台に、自然と人間との関わりを描いたテーマも、深く考えさせられる要素です。後の宮崎アニメの原点とも言える作品です。
第3位:科学忍者隊ガッチャマン (1972年)
引用元:タツノコプロ
作品タイトル | 科学忍者隊ガッチャマン |
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放送期間 | 1972年10月1日 – 1974年9月29日 |
制作会社 | タツノコプロ |
国際科学技術庁の南部博士によって結成された科学忍者隊が、悪の組織ギャラクターと戦うSFヒーローアクション。個性的なキャラクターと、迫力満点のアクションシーンが魅力です。1970年代は、特撮ヒーロー番組が子供たちの間で大人気だった時代です。本作は、そうしたヒーロー番組の流れを受けつつ、アニメーションならではの表現力を活かしたアクションシーンで、新たなヒーロー像を確立しました。
世界征服を企む秘密結社ギャラクターに対抗するため、南部博士は5人の少年少女を集め科学忍者隊を結成。科学と忍法、数々のメカニックを駆使してギャラクターに立ち向かう。重厚なドラマとハイレベルなアクションが展開するSFヒーロー作品。引用元:タツノコプロ
本作の魅力は、個性的なキャラクターたちと、スピーディーで迫力満点のアクションシーンです。特に、ガッチャマンの象徴とも言えるバードスタイルのデザインは、当時の子供たちに大きな衝撃を与えました。また、チームワークの大切さや、正義と悪の対立といった普遍的なテーマを描いている点も、本作が長く愛される理由の一つです。
承知いたしました。第2位「銀河鉄道999 (1978年)」と第1位「宇宙戦艦ヤマト (1974年)」の執筆を行います。
第2位:銀河鉄道999 (1978年)
引用元:東映アニメーション
作品タイトル | 銀河鉄道999 |
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放送期間 | 1978年9月14日 – 1981年3月26日 |
原作 | 松本零士 |
制作会社 | 東映動画 |
機械の体を手に入れるために、銀河鉄道999に乗って宇宙を旅する少年・星野鉄郎と、謎の美女メーテルの物語。松本零士の代表作の一つであり、壮大なスケールと哲学的テーマが魅力です。1970年代後半は、宇宙開発への関心が高まっていた時期であり、宇宙を舞台にしたSF作品が多く制作されました。本作も、そうした時代背景の中で、宇宙へのロマンと、人間存在の意味を問いかける作品として、多くの人々に支持されました。
機械人間が支配する未来の地球。機械の体を手に入れて永遠の命を得ることを夢見る少年・星野鉄郎は、謎の美女メーテルと出会い、銀河鉄道999に乗って宇宙を旅することになります。鉄郎は、様々な星を訪れ、個性豊かな人々や機械人間と出会い、成長していきます。
本作の魅力は、宇宙を舞台にした壮大なスケールと、人間とは何か、命とは何かといった哲学的テーマを描いている点です。鉄郎とメーテルの関係性や、各星で出会う人々のドラマは、見る人の心を深く揺さぶります。また、松本零士独特の描く世界観やキャラクターデザインも、本作の大きな魅力となっています。劇場版も大ヒットし、社会現象となりました。
第1位:宇宙戦艦ヤマト (1974年)
引用元:スターチャンネル
作品タイトル | 宇宙戦艦ヤマト |
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放送期間 | 1974年10月6日 – 1975年3月30日 |
制作会社 | オフィス・アカデミー |
放射能汚染で滅亡の危機に瀕した地球を救うため、宇宙戦艦ヤマトがイスカンダル星を目指す壮大なSFアニメ。後のアニメ界に大きな影響を与えた金字塔的作品です。オイルショックや公害問題など、社会不安が高まっていた時代。本作は、そうした時代背景の中で、地球の未来を託された人々の希望と勇気を描いた作品として、社会現象とも言えるほどのブームを巻き起こしました。アニメを子供向けのものから、大人も楽しめるものへと変えた、エポックメイキングな作品です。
本作の魅力は、壮大なスケールで描かれる宇宙戦艦ヤマトの航海と、乗組員たちの人間ドラマです。地球の命運を背負い、困難に立ち向かうヤマトの乗組員たちの姿は、多くの人々に感動を与えました。また、それまでの子供向けアニメとは一線を画す、重厚なストーリー展開や、緻密なメカニックデザインも、本作の大きな魅力です。
まとめ
SFアニメの世界を満喫できたでしょうか?今回選出したTOP10作品は、いずれも昭和の時代に制作され、当時の子供たちに大きな夢と希望を与えた作品ばかりです。宇宙への憧憬、科学技術への期待、そして未知への探求心といった、SF作品ならではの魅力が詰まっています。
宇宙を舞台にした壮大な物語、個性豊かなキャラクターたち、そして時代を反映したテーマ性…これらの作品は、現代のアニメ作品にも大きな影響を与えており、アニメの歴史を語る上で欠かせない存在と言えるでしょう。今回紹介した作品を通して、昭和のアニメの魅力を再発見していただければ幸いです。
あなたの思い出のSFアニメは何でしょうか?当時の感動を再び味わいたい方は、ぜひ見直してみてください。
feelstyle.netでは、これからも昭和の懐かしいアニメや特撮、アイドルなどの情報を発信していきますので、お楽しみに!
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